F.F. LANGULLS osaka VS EAGLES tokyo
女子アメリカンフットボール ラン&シュート フレンドリーマッチ レポート
【12月5日16:00 キックオフ@大阪・万博公園南側 エキスポフラッシュフィールド】
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12月5日午後4時。
エキスポフラッシュフィールドのセンターラインを挟み、真っ白のユニフォームと、オレンジのユニフォームを着た選手たちが向かい合う。BGMはQueenの「We Will Rock You」。華奢なはずの女性たちが、フィールド上では大きく勇ましく見える。
フィールド全体が見渡せるスタンドには、この試合を一目見ようと多くの観客が集まってきている。後ろの方に座ろうとする観客は一人もおらず、最前にあるフェンス柵を掴み、固唾を飲んで見守っている。
白いユニフォームが、大阪が拠点のF.F.LANGULLS(以下ランガルズ)チーム、オレンジのユニフォームが、東京で活動するEAGLES(以下イーグルス)チームだ。
ランガルズには、日成アドバンスが応援する篠原明子選手が在籍している。
篠原選手の背番号は87番、ポジションはランニングバック、コーナーバック。
敵陣に1センチでも深く突っ込むポジション、エースレシーバーと競り合うことが多いポジションを任されていて、それはいずれも足の速さが求められるもの。
ただ、篠原選手はどのポジションを任せても役割に馴染む特性があるため、全体を把握して瞬時に動くことができるマルチプレイヤーともいえる。
アメフトのルールは複雑そうでよくわからないと思う人が多いかもしれないが、そんなに難しくはない。
アメフトはボールを進めて陣地を獲得していくいわば“陣取り合戦”。攻撃側がパスやラン攻撃で相手のエンドゾーン(いわゆるゴール)まで陣地を進めるのを、守備側が必死に阻止するという競技。フィールドの長さは100ヤード(約90m)で、エンドゾーンと平行に5ヤード毎にラインが引かれ、そのラインを目安に陣地を進めていき、ゴールに到達すればよいという流れだ。
女子アメフトの公式試合が、ついに日本で開催できる今日この機会に感謝し、一同が礼をする。その後、それぞれのホームフィールドに走っていく。各チームがハドル(円陣)を組み、試合前最後の気合い入れをする。
ハドルが解けて、選手がまたセンターラインに集まると、キックオフを告げるホイッスルが空に高く響き、解き放たれたように、勢い良く選手たちが走り出した。
センターラインの延長線上、コートの外には、日成アドバンスが寄贈した横断幕が掲げられていた。横断幕の「想いが繋がる、夢は叶う!」の文字が、風に揺られてはためきながら、選手たちを見守っている。
試合が始まって4th downで、ランガルズのハーフライン越えが成功。ランガルズに先制点が入った。
その後もタッチダウン(ゴール)、続いてトライフォーポイント(タッチダウンが成功するとボーナスチャンスとして1点分の攻撃が追加でできること)も成功し、順調にランガルズが点数を稼いでいく。
フィールド上の選手たちは、普段の彼女たちとはまるで別人だ。
コーチからプレーコールされた1つ1つのプレーを全員でパーフェクトに遂行するため、身を挺して相手の進路を断つ選手や、ボールを持って抜ける道筋を明確に捉え試合中足早に相手のラインを越えていく選手。
普段の彼女たちは、平日仕事をしている普通の会社員だ。
その間を縫って、週に2回集まり、厳しい練習を重ねている。
大阪で練習は行われているが、篠原選手に関しては現在名古屋在住。毎週土曜日夜に来阪し、日曜日に練習を行い、その日中にまた帰るという日々を送っている。
そんな練習を何か月も続けた成果もあってか、試合を始めてから1時間半、37-6でランガルズが勝利をおさめた。
試合後すぐ、歓喜に湧くチーム陣の中にいる篠原選手にインタビューをするため直撃した。
ー「まずはこの度は圧勝、おめでとうございます。」
篠原選手「ありがとうございます。」
ー「率直に今のお気持ちはいかがでしょうか。」
篠原選手「みんなで一つになってランガルズとして試合をし、勝てたことが嬉しいです。」
ー「勝因はなんだったと思いますか」
篠原選手「タックルの練習をひたすら続けたりするなど、基礎を徹底的に練習したことが勝因のひとつだと思います。タックルの練習でも、ケガのない試合ができるように頭からではなく、体に当たりにいくようにすることを心がけていました。」
ー「やはりケガのない、安全なアメフトを目標にされているのですね。」
篠原選手「もちろんです。女子アメフトがさらに認知され、普及してほしいと願うのですが、女性がアメフトを始めるというのはハードルが高いんですよね。そのハードルって『安全ではなさそう、ケガをしそうで怖い』なんです。その想いを取り去ってもらえるアメフトがしたいと常に思っています。」
ー「そうなんですね。今回は新ルールを取り入れた試合だったと思いますが、より安全にアメフトが楽しめそうですね。」
篠原選手「はい。実際やってみて、やりやすかったですね。ランガルズもイーグルスも、初心者に近い方もいた中では、よりこのルールでやった方が良かったと思います。」
ー「今後の目標はなんですか?」
篠原選手「まずは女子アメフトの広い普及です。直近の目標としては、イーグルスと今度は東京で試合をしてみたいですね。また違った試合展開になると思います。」
ー「今回日成アドバンスの横断幕を掲げさせてもらいましたが、どうでしたか?」
篠原選手「思ったより大きくて、デザインも素敵でした。デザインは私達ランガルズのマークに入っている虹色のラインが使われていたのが特に嬉しかったです。」
ー「本当ですか。それは良かったです。」
篠原選手「幹部以外には内緒にしていて、今日他のメンバーは初めて知ったのですが、すごく喜んでいました!試合中も目に入り、エールが伝わってきて心強かったです。
こちらがエールをもらうばかりではなく、自分たちの活動を通して、日成アドバンス社の誠実な商品、資産形成の支援を多くの方に知ってもらい、ともに社会を活性化できたらとも思います。」
篠原選手ありがとうございました。
そして、ランガルズの皆様、改めておめでとうございます。
日成アドバンスは、投資型マンションの分譲事業を通じて、自分の将来に積極的に頑張る人を応援しています。また、今回のように、スポーツ選手など「未来に向けて頑張る人」にもエールを送り、社会の活性化を図るなどの社会貢献活動にも取り組んでいます。
〈日成アドバンス寄贈の横断幕とともに全員集合写真〉
Writing by saki uchimura